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1.板選び:
庭で乾燥させている桟積みの板の中に ご希望に合うものがあれば取り出します。基本的には同じ丸太から板にした共木を使うようにします。
工房の中に入れて しばらくおいておきます。
2.図面作成:
図面を引いて部材を洗い出します |
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3.木作り: 板を平らにする作業を始めます。
まずは粗削りして1日以上放置します。
板によって反っていたり、ネジレていたり様々です。なるべく厚みを残せるように 板の様子を見ながら、基準となる面を作るため
基本的には片側が ほぼ平らになるまで削っていきます。 長く幅の広い板ほど 厚みを残すのが難しくなります |
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基準の面ができたら 厚みを決める機械に通します。 (木の)目の流れ方向をみながら、 また表裏を返しながら 少しずつ削っていきます。
両面が平らで 板の厚みが均一になった状態です。
削りあがった板の状態と木の反りやすい方向を確認し、木目など板の表情を考え合わせて最終的に天板の表裏と板を剥ぎ合わせる位置を決めます |
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4:板剥ぎ:
板と板を接合する面をまっすぐにかつ直角に 整えます。 整えた面(ハギ面)に ビスケットを埋め込みます。
ビスケットは木の圧縮チップで出来ていて 接着後に膨らんで 接合の強度を増す役目をします
板を圧着します。 表裏均一に締める力がかかるように注意しながら締めます。 |
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(1) 墨付け |
(2) 予備取り
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5:反り止めミゾ加工
天板の反りを抑えるために天板の裏に吸付き桟を差し込みますが、桟を差し込む蟻ミゾを彫ります。
(1)墨付け
(2)カッターで予備取り
(3)蟻型のビットをつけたルーターを使って加工します
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(3) 溝切り |
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吸付き桟の加工
ミゾと桟にはわずかなテーパーがつけてあります
アリ桟はミゾとの締まり具合を見ながら 少しずつ削っていきます
最後はゲンノウでたたいて入れピッタっと収まる締まり具合しす
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6.脚の加工※
※ストレート4本脚の場合
脚にホゾ穴をあけたら、
幕板(まくいた)を作ります
長さ・幅・厚みを仕上げた板にホゾ穴にあわせたホゾを加工をしていきます。
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7.脚の組み立て
本組みの前に仮に組み立ててみて ホゾの締まり具合や脚と幕板の角度などを確認します。
ホゾはゆるくてはもちろんいけませんが、固すぎ(穴より大きすぎる)ると脚が割れてしまいます。
ホゾを木殺し※して ゲンノウでたたいてしっくり収まるくらいの締まり具合にしてます。
※木殺し=ほぞをゲンノウで軽くたたいておくと接着剤を吸収してホゾ穴の中でふくらみ 強く接合します |
仮組みが終わったら脚と幕板を磨き上げてから本組みします。
幕板に補強の隅木をつけて脚は完了です
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8.天板:面加工と仕上げ
天板は反り止めを入れてから、
面の加工をして磨きます
工程: 磨き→水ぶき→磨き
角面の場合は角を丸めないように、丸面の場合は滑らかに。 特殊な面は型を作り、型を当てながら磨きます。
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すべての部材はサンンドペーパーの番手を上げながら 手で丁寧に磨いて仕上げています。 目で見て、指先でふれて仕上がりの状態を確認します。 |
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9.塗装
オイル仕上げの場合は 下地用のオイルを塗り、それが乾いてから仕上げ用のオイルを塗り重ねます
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